慇懃無礼

慇懃無礼(いんぎんぶれい)という言葉がある。

辞書によって微妙な違いがあるが、

1.丁寧すぎてかえって失礼なこと、あるいは、そのさま。

2.言葉遣いは丁寧だが、内容や態度が尊大で無礼なこと、あるいは、そのさま。

という意味合いで使われます。

火曜日のこと。

派遣集団が事務処理を一括して行う組織があり、そこから、私宛にICカード紛失に伴う情報が送付されました。

紛失欄には、紛失カードの情報を記述し、紛失に伴う再発行等は登録欄に記述することになっています。

紛失欄のカード番号が未登録のカードであったため、「情報が正しくない」旨記載し、却下しました。

ID番号(従業員番号)から情報は推測できましたが、推定で紛失処理(ロックアウト)するのも問題なので拒否しました。恐らく、記述は紛失再発行に伴うカード番号なのでしょう。

この派遣の人、いつも真下を見て早足で歩くため、私は何度もぶつかりそうになり、回避行動を取っています。そのたびに「すいません」と言いますが、私は何度も同じことを繰り返す時点で、「口先では謝っても、本心から謝っていない無礼者」と思っていた人物でした。もっと言うなら、「本当に悪いと思っているなら、同じことを繰り返すんじゃない。このタコが!」と思っているわけで。

今回のカード情報の件も訂正・再送を要求したのですが、カード紛失ならば、まずは正しい情報を速やかに送付し、カードを止めなければならないはず。

なのに、

「ご指導ありがとうございました。・・・(中略)・・・再発防止のために雛形を作成しましたので…(後略)」

と。

確かに雛形の文書には正しい内容が記述されていました。

しかし…。

本来ならば、雛形ではなく、本紙を訂正し、再送すべきで、雛形に記載したものを送付して

「受理してください」

とは、ものすごく横着だと思います。

つまり・・・。

1.停止を優先させるべき場面に再発防止云々をやっている場合ではない。(業務をまるで理解していない。)

2.「ご指導ありがとうございました。」と口先では丁寧だが、実態は本文を訂正せず、雛形を提出する横着さが、まさに慇懃無礼である。(口調は丁寧であっても、態度が尊大で言行不一致で相手にかえって不快感を与えている。)

・・・と、言うことで、メールでガッツリ抗議させていただきました。

まー、この程度の脳みその持ち主ですから、「慇懃無礼」などという言葉を使っても意味が理解できないので、平易な言葉で、明確に書きましたよ。

「仕事が横着すぎやしませんか?」

と、先制パンチを。

「最初の送付分も、手抜きをして、紛失情報と再発行情報を混ぜて記載して、こういうのは効率化とは言いません。ただの手抜き、無礼、ズボラです。」

と、カウンターパンチを。

「その後も雛形を送付と書いていますが、本来ならば、本紙を速やかに訂正・再送すべきであり、雛形を提出して受理して欲しいとは何事か。これも手抜き・横着ではないか。」

「雛形を作ろうがどうしようが、そちらの都合。」

と、さらに追い討ちをかけた上に一刀両断して、

「非常に不愉快極まりない。」

と、明確に不快感を示して、厳重抗議をしました。

日ごろの言動で、印象が最悪だったので、叩ける隙があれば、徹底的に打ちのめしてやろうと思っていたんですよね。

だいたい、廊下を真下を見てスタスタ歩いて俺様に回避行動をさせるとは何事か?ってことですよ。

列車で言えば、私は特急列車。この派遣は各駅停車みたいなもの。

側線に入って、特急列車の通過を待つことはあっても、特急列車を待たせることは、ありえないです。

車だったら、間違いなくクラクションを長く鳴らして、パッシングもして、

「どけ!この糞が!」

という態度全開ですよ。

そもそも、この組織の連中は、廊下をバタバタと走るし(安全上、廊下は走ってはいけないことになっている。もっと言えば小学生でも廊下を走ってはいけないことは知っているはずだ。)、廊下を横に並んでトロトロ歩いて邪魔だし、やると言っている業務はいつまで経ってもやらずに、私の手元から離れないし…。

部署全体に対する怨念もあるんですよね。

小さな不満が、少しずつ積もって、ある日突然、大噴火ってことは世の中に意外とあるわけで。

少しこういうメールでお灸を据えて、私の顔を見たらピリッと緊張感を持って執務に当たってもらうくらいでなければいけない。それでも、緊張感が足りないなら、何度でも徹底的にプレッシャーをかけ続ける。

それが私の流儀である。誰が何と言おうが流儀を変えるつもりは無い。

強行的と言われようが、何だろうが私のやりたいように、やりやすいようにする。それを認めないなら、

「これじゃあ、業務はできませんね。本件については撤退します。どなたか代わりでもお探しになったらいかがですか?」

と、突き放せばいいだけですから。業務は腐るほどあるんだし、1つや2つ減ったところで、痛くも痒くもない。

そもそも代わりなんて見つからないし。(余剰人員はいるが使い物にならないのは、過去の記事の通り。)

それでも私の怒りが収まらなかったら、

「じゃあ、異動します。ほなさいなら。」

と宣言すればいいまで。単一の業務さえ代わりがいないのに、全部となればパニックになるのは間違いない。

異動だと、引継ぎをしろとか何とか言い出すなら、

「医師から診断書が出ています。緊急で入院を要するとのことです。」

とでも宣言して、診断書を突きつけて、病院に雲隠れをして、異動期日を迎えるという作戦もある。(政治家みたいだけど。診断書は頼めばすぐに出るし。)

仕事外の人が、これを読むとビックリするかもしれないけど、仕事場は戦場。生きるか死ぬか、殺すか殺されるかという場所だと思うんですよ。

仕事場では結構恐いんですよ…。普段は、のほほ~んとしてるけどw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.