三菱自動車、客に茶は出しません!

あのさ、経費削減って客にまで強制するもんですか?

未曾有の不況ここまできた節約策 「お客にコーヒー、紅茶出さない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000001-jct-soci
http://news.livedoor.com/article/detail/3993667/

うちの会社も、他の会社と同じく経費削減をしろと言われています。でも、少し前のバブル崩壊後の失われた10年で限界一杯まで経費削減をして、その後、いざなぎ越えとも言われた実感なき景気回復の中でも、ほとんど戻していないんです。

末端の社員は、地べたを這いつくばるように懸命に頑張っています。恐らく、三菱自動車の社員とてそうでしょう。

でもね、本当に削れるところを削っていないってことはあると思います。

例えば、うちの会社の場合、ほとんど読まれていないと思う社内報。これがフルカラーで社員全員(一部の職場では、なぜか社内情報が書かれた文書なのに派遣社員等にまで配布している)に配布されています。職場で1冊で十分。

もし、これが情報伝達に重要なものであると主張するならば、もっと読まれる内容にしなくてはいけないと思いますが。(つまり、費用対効果が得られているのか十分な検証をすべき。)

総務がやっている近隣住民対策として、近隣の町内会に対して芝居に連れて行っているという事実も知っています。過去に入院した時、たまたま私の勤めている会社名を知られた時、別な入院患者のご老人が芝居に連れて行ってもらっていると聞いて知ったのですが。

CSRの一環として地域との共生を打ち出す会社は多いと思いますが、それは地域住民の一員として、社会を良くするために共に動いたり、自社のことを知ってもらうことならば理解できますが、芝居に連れて行くというのはバラ撒きや賄賂みたいなもんでしょ。

「いい思いさせてやってるんだから、いざと言う時には、よろしく頼む。」

こういうメッセージが暗にあるんですから。そういう悪しき慣習を改め、透明性を高め、本当に地域の方々と一緒に汗を流し、共に歩んでいくことが必要で、お金の使い方が正しくないと思いますよ。そして、こういう一般社員に知らされていないコストが相当あるだろうし、それが聖域化していることが問題だと思うわけで。

ネタ元に書いてあるように枝葉末節をつついて、快適性を失ったり、必要以上に締め付ければ一時的な効果はあっても、モチベーションを失わせ、中長期では損失のほうが大きくなると思いますよ。

もう一つ、ネタ元に賛同できるのは、コスト削減の努力をフィードバックすることですね。これは加点評価としてフィードバックすべきで、カイゼン活動などでコスト削減に限定したり、削減効果額だけで判断するのも、モチベーションを下げることにつながるので注意が必要。

カイゼン活動なんかは、コスト以外にも安全を高める、間違いが減る(これも巡り巡れば余計な時間がかからない=労務費が抑制=コストなのだが。)などもあるわけで、従業員が良い行いをすることについてジャンルを限定する必要はないのだから。

また、効果額だけで評価しないというのも、結果だけでなく、プロセスにも着目して小さなことであっても取り組む姿勢を誉めることでモチベーションを維持(または高める)ということができるわけで。カネという物差しだけで評価すると、

「どーせ、この程度の効果だし。」

と、思って提案する側も意欲が減退するし、その通りの評価しか出ないから、

「ああ、やっぱりな。」

と思ってしまう。そうすると、

「じゃあ、出すまでもないや。」

となって、活動が沈滞化する。

未曾有の事態だから、すぐに給与等でフィードバックしないのは仕方ないと思う。でもね、バブル崩壊後の時も経費削減を求め、ボーナスは減り、給与のベースアップもなく、福利厚生はどんどん削られ、社員には金銭的な負担を求めてきた。

その後、いざなぎ越えの景気と言われた時に、きちんとその報いをフィードバックしてあげましたか? 何だかんだと理由をつけて申し訳程度にカネを払った程度じゃありませんでしたか?

これで、会社に忠誠心を持てとか要求したって、無茶ですよ。だって、社員を駒や道具のように扱っていたわったり、メンテナンスをしてあげていないんだもん。

発するべきメッセージは、

「今は苦しいから褒美もあげられない。でも、何とか苦境を乗り切ったら褒美を出す。だから、みんなで頑張って欲しい。」

という内容じゃないのかな。そして、発したメッセージはきちんと履行すること。そうしないと、本当に組織は崩壊すると思う。

身近なサンプルは自分の勤める会社だけど、本当に崩壊寸前だと思いますよ。腐っても大企業で他よりも安定しているから残っているだけ。会社をみんなで盛り立てようなんて気概を持っている人なんかほとんどいないでしょう。ごく一部のエリート君(と、思い込んでいる人を含む)だけでしょ。(だって、自分の未来はバラ色で役員報酬をもらえるもんね。たんまりと。他の社員の屍から生み出された報酬をもらって気分は最高でしょうね~。)

経団連はワークシェアリングの検討とか言い出しているけど、社員に対して副業を禁じているなら、給与水準は引き下げてはいけないと思う。学費がかかる子供がいる家庭、介護などでお金がかかる家庭は生活をするのが厳しくなると思う。

そうしたら、給与を引き下げた分を節約で凌ぐのにも限界がある。ならば、副業を禁ずる就業規定は撤廃すべきだろう。そうすれば、休日や生産ラインを止めて勤務日数が減った日を使って副業をすることができる。それも、堂々とね。

もちろん、勤務に影響するようではいけない。そういう事態が起きた場合には怠業や職務遂行能力に問題があるとして指導や処分を下せばいいことだ。(ただし、この理由をリストラのために濫用するようなことがあってはいけない。具体的事実を記録し、それに同意し、署名や捺印を双方で交わすことや、異議申し立てをし、公正に審判する仕組みも必要である。)

さて、話は三菱自動車のことに戻ろう。

喫茶店からコーヒーやお茶を出すから高くつくのであれば、給茶機や社員がコーヒーメーカーで入れたコーヒーでもいいじゃないか。

うちの会社は普通にこうやっている。本社は別かと思ったが、社外の来客者がいた場合も普通に紙コップのお茶だった。

別にこれでいいのだ。私が他社に来訪した時もこうだったし。(一部、某電機メーカーに行った時は、金持ちの家にいそうなメイド服を着た人が給仕してくれていましたが。たぶん、あれは喫茶店か何かの人なのでしょう。)

それでもコストを抑えたいなら、社員はお茶なしにすればいいこと。お客様には、おもてなしの気持ちを示す必要があるんだし。

冒頭に書いたけど、経費削減ってお客様に強制することではないと思いますが。自分たちの都合をお客様に押し付けるというのは、非常に傲慢な態度だと思いますよ。私が客なら、

「何だこの会社は?」

って思いますよ。客と言っても色々ですから、納入業者なんかに対しては、

「うちは茶も出さないくらいカツカツなんだから、もっと安くしろ」

という暗黙のプレッシャーを与えたいのでしょうか。

商品を買ってもらう顧客の立場で、こんな対応をされたら、正直、いい気分はしないですね・・・。

なんだか、大半が自社批判になっちまったな・・・。正直、大企業である程度、安定が見込めなきゃ転職してますよ。ものすごく給料も安いしさ。うちの給与明細を見たらビックリすると思う。

同年代の場合、IT系の派遣社員のほうがいい給料もらってます。マジで。

本当は副業もしたいけどね。俺の場合、パソコンを修理するとか、インターネットの設定をするとか、こういうのは出来そうだしね。だから、ブログとかホームページでアフィリエイトのバナーを貼っておいて小銭を稼ぐ程度しか今はできないんだよね・・・。

こんなことを頼みたいんだけど・・・ってのがあれば要御相談で。

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