世襲の何が悪い

麻生内閣絡みで出てくる「世襲議員が多い」という話。私は、世襲のどこが悪いんだ?って思うんだけど。

内閣に選ばれた人に世襲議員が多いことを非難しているようだが、

1.世襲だから悪い

2.政治家としての力量が足りない

の、どっちなのか。

1.の世襲だけを理由にしているなら、くだらないと思う。野党も世襲を批判しているようだが、その野党議員にだって世襲議員はたくさんいるではないか。

政治家として力量不足だから非難するならわかるけどさ。

むしろ、世襲議員でないと立候補できないくらいような今の選挙のあり方が問題なのではないか。

例えば、制度なら、預託金の金額。売名目的の立候補を制限するための仕組みだが、これがあまりにも高すぎて、一市民が立候補しにくいなら、目的を達成できる別の方法も考える必要があるだろう。

政党が政治に対して情熱を持ち、世の中のことをよく知り、どうしたいかビジョンを持っている人をスカウトするという方法があってもいいだろう。これで、政党からの補助を受けられるし、当選すれば政党側も議員を1人確保できる。

世襲議員を選んだことが悪いのではなく、世襲でないと立候補できない選挙が問題ならば、自分たちの手で法整備をすれば良いことだろう。何でもかんでも非難すれば良いというわけではない。

世襲議員だとしても、閣僚としての実力がある人ならば、登用されるべきだと思っている。もちろん、世襲ではない議員も同じで、実力のある者が登用されて、国家国民のために尽力すべきだと思う。

むしろ、今回の内閣や党人事で心配すべきことは、論功褒賞・派閥均衡という古い自民党体質への逆戻りや、お友達内閣的な人選だろう。(内閣では派閥均衡は見えにくいが、しっかり党人事は均衡している。ある意味うまいやり方だが)経済関係の人選は方向性が見えにくいのも心配すべき点だろう。

批判すべきポイントが少々ズレていると思うのは、私だけだろうか。

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