これ、消防も警察も勘違い・ミスと言っているけど、本当にミスだけなんだろうか。

詳しい状況はわからないけど、冠水とか、大雨などの天災って、同時多発的に発生することが多いと思う。

この状況で、通報があいまいだと混乱して、当然だと思うんだよね。

例えば、

「車が冠水して、中に人が取り残されている」

だけの通報だと、似たような通報と誤認されても仕方がないと思う。

これに車の色、種類（乗用車？軽自動車？ワンボックス？トラック？）とか、番地や指標物など周囲の状況が的確に通報できれば、できるほど、司令員も隊員を向かわせることができると思う。

車内に取り残された女性なら、なおのこと、パニックになると思う。どんどん水が車内に入って、水責めのようになり、刻一刻と死へのカウントダウンがはじまる。その恐怖感は、かなりのものだっただろう。そんな人物が正確に通報できるだろうか。

目撃者もいて通報したとのことだが、やはり、未曾有の事態を冷静かつ的確に通報できるだろうか。私には自信がない。

最近は、都市型水害が増えている。ドライバーがいつ、何時、この被害者のようになるとも限らない。一番は、こんな場合に備えた専用のハンマーがカー用品店で売っている。普通のトンカチではなく、先端がとがったタイプのハンマーでないと車のガラスは割れない（力が一点に集中する必要がある。）

それらがない場合には、豪雨だと思ったら、車を捨ててでも高い場所へ避難することだろう。間違っても、V字の谷間、アンダーパスなどでは、車の中に居たらアウトだと思っていいだろう。

夜間や判断の遅れで水が迫った場合は、もうドアは開かないと思ったほうがいい。あるタイミングまでは。ならば、ガラスを割るしかない。ハンマーがないなら、昔、テレビで見たビニール袋に小銭を入れてネジネジして、その小銭に一点集中させるようにしてガラスを割るしかない。（これで割れるかは微妙だが。コツと思いっきりがいると思う。）

この段階では、空気と水なので、水圧がかかる。

さて、それでもダメなら、もう水没まで待つしかない。ただし、可能な限り空気を吸い込んで。

水没してしまうと、車内も車外も水だから、等圧になるはず。ここで、ドアを開けてみるしかない。（ただし、これは本当に最後の最後のチャンス。そして、タイミングの見極めが難しいと思う。あくまで、理論上の話に過ぎない。）

メディアは消防や警察を叩きたい様子だが、通報状況の検証もしないで、安易に消防や警察を叩くのも間違っている。

彼らだって、正確な通報でなければ捜索しながらになってしまうのだから。直近に発見した車両だと思っても仕方がない。

むしろ、水没しそうな状況下では、どの時点で何ができるかを報道してくれたほうが、救われる命が増えるのではないだろうか。

都市型水害やゲリラ豪雨によって、車内に浸水・取り残されるケースが増えている。まずは、脱出用ハンマー（できれば、シートベルトカッターつきが良い。）の装備をすぐに行うことをオススメする。2000円程度もあればハンマーは買えると思う。また、水害を想定した行動を頭の片隅に入れておくことだ。パニックになったら死が待っていると思ったほうがいい。落ち着いて通報できるか、行動できるかが生死を分ける。