株主優待見直しの動き

これ、企業の性質によると思いますね。企業を相手に商売をする企業と一般の顧客を相手に商売をする企業では、優待の位置づけが違うでしょうから。

ただ、企業にとって、配当利回りに反映されない株主優待はあくまでも、おまけであり、自社の製品やサービスを理解してもらうためのもの。

それを履き違えている企業と株主が問題だと思うんですよね。

スタバの株主総会で毎度出てくるのが、

「少ない配当金を減らして優待を拡充して欲しい。」

というもの。これは典型的な履き違えている株主の発言ですよ。株での利潤はキャピタルゲインとインカムゲインですから。

外国人や機関投資家の存在を忘れていると、こういうことを平気で質問(意見)しちゃうんですよね。

はっきり言えば、株式投資を基礎から勉強し直せ!って言いたくなるような馬鹿発言ですよ。自分の無知を大公開するような愚行。優待はオマケってことを理解していない。

個人的には、ファン株主だったので、優待はうれしいけど、あくまでもキャピタルゲインとインカムゲインを得るためですから。優待券以上のリターンを出してくれれば、お金を払ってお店に行けばいいだけのことなんですから。

別に優待券を出したところで、株主様スペシャルサービスがあるわけではないんですから。(当たり前だけど。逆にそうやって顧客を区別・差別するようなら、私はファンにならない。)

スタバの場合は、一般を相手に商売するわけですから、優待券にも意味があるし、今のところ、これを目当てに株を保有する人も多いですから、当面はそのままで良いでしょう。(痛い株主の存在は置いておいて。)

なので、私は株主優待見直しは歓迎ですね。

特に自社の製品やサービスと無関係な優待を出すなら、配当を増やすべきです。例えば、印刷業なのに、地元の名産品とかは、全く自社とは無関係ですからね。私のような独身世帯だと、食材が贈られても使い道がないというのもあります。

このように株主の属性(年齢・性別など)によっては、お金をかけたのに歓迎されない優待もありますから。

だったら、本来の配当金に回すべきだと思いますね。

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※キャピタルゲイン=債券や株式などの資産価格が上昇することで得られる利益のこと。(対語=キャピタルロス;債券や株式の資産価格が低下したために発生する損失のこと。)

※インカムゲイン=株式の配当金、債券や預金の利息、投信の分配金などの利益のこと。なお、インカムゲインは和製英語のため、英語圏の人には通じない。

[株主優待制度]廃止企業が急増 昨年を大幅に上回るペース
http://news.livedoor.com/article/detail/3769656/

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