Yahoo!のスタバ板に突っ込んでみる
Yahoo! Japanの銘柄掲示板にスターバックスコーヒージャパン(2712)がある。(上場しているので、当然なのだが。)
そこで、見た書き込み。
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http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=FN&action=m&board=1002712&tid=2712&sid=1002712&mid=38888
枚方住民ですが
枚方って中途半端な田舎街ですが駅前に3店もスタバが
あります。3店って!!!何考えてるんや!
枚方全域になると知ってるだけで5店はある。
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まず、基本的に採算割れしているお店を放置しておくわけがありません。
一時期の「混雑がひどければ近くに店を作る」と言い、過剰に出店して株価が大下がりした時と違って、この点はしっかりやっているはずです。
次に、小売店などに見られる「ドミナント出店」をご存知ないのでしょう。
ドミナント出店とは、商圏が近いところに出店し、少しずつカバー範囲を広げる出店方法です。
これは、配送センターから出た物流トラックが近傍の店を巡回すれば済む為に物流コストが低下すること。
もう一つは、その地域にブランドを浸透させるためには、ある程度の寡占率があったほうがいい場合にも使います。
ガソリンスタンドなどでは、25%(つまり、4分の1)以上、同じ系列の販売店があると、ユーザーにはかなり覚えられるという法則があるそうです。(どこかで聞いたものなので正確な出典はありませんが。)
ドミナント出店を行っても利益が出なければ、容赦なく退店するでしょうから、それなりに儲かっているんでしょう。
お店の立地次第では、平日に儲かる店舗、休日に儲かる店舗、コンスタントにほどほど儲けている店舗とカラーが近くても違いますし、客層もほんの少し場所が変わるだけでガラッと変わることはよくあるのです。
近くにお店があると、他にも便利なことがあります。
特定の店舗で来客が異様に多い場合や従業員の補充ができない場合には、ヘルプを近隣店舗に要請することもできるでしょう。
また、グッズ類で欲しいものが該当するお店にない場合、照会をかけて持ってきてくれたり、近くのお店を案内してくれることもあります。(実際に私は問い合わせたら、調べてくれて近くのお店まで取りに行ってくれたことがあります。ここまでしてくれるのは、かなり親切ですが、近隣への問い合わせをしてくれるケースはかなりあります。)
どこか特定の店舗でイベントを行う場合には、近隣店舗でも案内をしていて、イベント時の集客効果を高めることも効果の一つだと思います。
なので、店が多い=無駄な出店と安易に決め付けるのは間違っています。きちんと戦略があるでしょうし、コストに見合わない場合には撤退しているはずです。