当社も似たようなもの

当社も正直、遅れていると言わざるを得ない。
ひとたび何か起これば、甚大な災害になるような製造業という業種なのに。

だが、最近、少しずつ聞こえてくる情報では、対策を取り始めているようだ。
まず、BCP(事業継続計画)という言葉が時々聞かれるようになり、調査で問い合わせが来た。

次に緊急地震速報に関する情報照会がかなり多くなってきている。
私のところは、全事業所に先駆けて緊急地震速報の試験運用を行っている。
このため、同じ敷地内の関係会社や本社、同じ事業所の他部署から問い合わせや説明を求められている。
さらに、本社の場合は、社長、専務、部長と降りてきていて「すべての事業所に導入せよ!」とまで言っているので、この調査の社長よりは危機感を持ってくれているようだ。

ちなみに、私のところで実験中の仕組みは予報精度が最大で震度3程度の誤差が生じている。(つまり、震度0のものを震度3と予測したことがあった。)
高価な仕組みを導入すれば精度が上がるのか、地震計(震度計)を設置すれば精度が上がるのかは、まだリサーチ中である。

システム屋の観点で言えばバックアップとリストアが1つのキーポイントだが、昨年から当事業所だけは独自判断で、外部業者にしかも、関東から離れた場所にテープを定期的に送付するようにしている。
ただ、リアルタイム性はないので、本当ならば、遠方とネットワークで結んでバックアップを取るか、自動的に複製をリアルタイムで取る仕組みがあったほうがいいだろう。
バックアップは、あくまでその時点に復元できるだけで完璧ではない。
リアルタイム複製は誤操作も反映されるので、誤操作・誤消去などへの対策はバックアップが必要だと思う。

その他、重要機器にはすべてUPSを接続したし、耐震対策も進めている。
だが、全体的な枠組みや復旧手順などを整備することがまだ進んでいないと私は感じる。

こういうのは現場で考えるのもいいが、コンサルタントにどういうポイントを押さえるべきか指導してもらい、それに対してどう対策を取るかを自分たちで練ってみるのも良いだろう。
コンサルタントに丸投げやコンサルタントの薦めるままに…というのは、落とし穴も案外多いからだ。
お金に余力があれば、コンサルタントを2社使うというのもアリだろう。
医療で言えば、主治医とセカンドオピニオンのような関係で使えば良い。

そして、そのノウハウを他事業所に活用すれば、2社からコンサルを受けてもお釣りが来ると思うが。

「大災害はテレビの向こうの出来事」――経営者のあきれた防災意識
http://news.livedoor.com/article/detail/3297661/

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