消費税を上げなくて済む可能性はある=安倍首相
本当にこの人は芯がない人だと思う。そして、世論を読むのが下手な人だと思う。
先の防衛大臣の失言を「問題ない」と言って世論の読みを誤った。さらに「問題がない」と言っておきつつ、慰留をするわけでもなく、あっさりと辞表を受理する。
問題がないのなら、慰留をして、慰留を重ねて、それでも本人の意思が固くて、仕方なく受理したという形にしないと、「世論に押されて首を切った」としか思えない。
農水大臣の問題も「問題ない」とかばう。でも、世間の意見は限りなくクロだと思っている。防衛大臣の問題と同じ展開だ。最初に身内をかばい、世論で反発が強まるとコロッと手のひらを返す。
そして、そのたびに国民は、「ふわふわして頼りない総理」というレッテルを貼る。その結果、支持率が下がる。
消費税の問題も、参院選を控えている大事な時期に「上げないとは言っていない」と発言すれば、「上げる」と国民は理解する。そうすれば、選挙戦に影響が出るのは当然だ。政治家でもない私でも想像がつくのに、総理であり、総裁である安倍首相がこの程度のことも配慮できないのだから、政治センスがいかにないかを露呈している。
もし、「上げないとは言っていない」というならば、私なら時期や条件を示すか、どういう手順で、どの条件だったら、上げるという事にする。
例えば「私の在任期間中は上げない」「プライマリーバランスが3年以内に黒字にならなかった場合には、あげる」のように時期や条件を明示する。
で、プライマリーバランスについて触れたのだが、これは借金返済を除いた単年度の税収と支出を示している。昨年度も補正予算で景気回復に伴う自然増で増収になっていて、このペースが続くと仮定すると、特に予算を削らなくてもプライマリーバランスは黒字になる見込みなのだ。
さらに、歳出削減を敢行して、借金返済の原資を作れば、借金返済のための国債が減り、少しずつではあるが、借金の残高を減らせる可能性もあるのだ。
むしろ、「消費税を上げる」などと言い出せば、消費が冷え込み、税収の自然増もなくなるし、低所得者層には大ダメージになるため、ますます格差が広がることが想定される。
…と、経済学者じゃなくたって、この程度のことは新聞なりネットでの記事を見ていれば、私でも理解できるのだから、こんな発言を改めてする安倍首相は、とっとと退陣したほうがいいんじゃないか。(でも、小泉首相の政治スタイルは好きだが、政策は大嫌いだ。)
消費税を上げなくて済む可能性はある=安倍首相
http://news.livedoor.com/topics/detail/3225829/