少々小言を
酒場というのは、知らない人同士をつなげることもある場。フランクな雰囲気がそうさせることもあるだろう。
だけどね、初対面or面識があまりない場合は、やっぱり少しは配慮して欲しいな・・・と。
今日、頂き物のお酒があったので、持って行った。私はそんなに飲まないし、酒好きの人に飲んでもらったほうがいいと思ったからね。
持参したお酒を出して、話をしていると横からすーっと手が伸びて、そのお酒を見る。
おい。ちょっと待て。
俺は、今、お店の人と話をしているし、仮に興味を持ったとしても、黙って手に取るのは、ちょっと無神経じゃないか?と。
まだ、この時点で所有権は私のものだし、お店の人に引き渡したら別だけどさ。
それに、こういう時は、一言
「見せてもらってもいいですか?」
と声をかければ、普通は断られることはない。相手から了解を得てから手に取り、ラベルを眺めるなりして、会話をすれば良いのである。
今日のこの一件もね、そういう前段階があって、お酒の産地やどうやって入手したかという話題が出てきたら、答えるんだけどね。
この人、以前も、首からぶら下げていた限定Suicaを黙って、じーっと凝視してきたし。
こういう時も、いきなり手に触れずに、
「首から下げているのは、記念のICカードですか?」
などと声をかけてから、
「見せてもらっていいですか?」
と聞いて了解を得れば良いだけのことなのに。そこから、カードについて質問をしたり、持ち物を誉めたりしてもいいだろう。
黙って凝視されると、決して気分の良いものではない。もし、突然、触れられたら、私は激怒していたことだろう。
傷つけたくないからケースに入れ、チャージ分を消化するために、券売機だと、吸い込まれるから摩擦で傷つく可能性があるから回避して、飲料の自販機だとタッチだけなので券面が傷つかないからだ。
そういうフランクな場であっても、最低限の礼節は必要なことだと思う。その礼節があるから、お互いに打ち解けられるのではないだろうか。
そして、それが小粋な大人の飲み方だと思う。酒は会話を楽しむための名脇役であり、場を楽しませてくれる演出家なのだから。