906iは無線LANとのハイブリット?
NTTドコモの「906iシリーズ」は無線LAN搭載、初夏発売で高速通信と低料金を実現へ
http://news.livedoor.com/article/detail/3617543/
詳しい内容はリンク先の記事を見ていただくとして、やっぱり、ドコモはドコモだな…と思いますね。
技術的にはさほど真新しくないんです。無線LANとFOMAが合体した端末って。法人向けのIP電話端末にもなるものは以前からありました。
でも、新しいのは家庭のネットワークと接続するという点なんです。
リンク元の記事にあるように、明らかにフェムトセルを意識しています。総務省もフェムトセルが使えるように省令改正とか動いていますから。
ドコモらしいと言うのは、こうしたネットワーク・インフラに関しては、すごく強い。新しい技術も見込んでいる。そこは評価できるんです。
でも、一般ユーザーに訴求できるものかと言われると私は疑問。家庭内に無線LANがあるのはインターネットをやっている家庭ですよね。そうじゃない家庭もそれなりにあるから、メリットを享受できない。
もっと言えば、無線LANなんて、AOSSとかで簡単に設定できるから、細かな設定変更をできない人も多い。
さらに言えば、無線LANとハイブリットで動かすことで通信料金を安くすると言うけど、利用者がどっちのネットワークを使っているのか、いちいち意識するようなサービスって、あんまり利用者にやさしくないと思う。
もっともっと言えば、ただでさえ携帯電話の料金に関するトラブルが増えているのに、利用者のスキル次第では、予想外の料金になるようなサービスは、本当に良いサービスなのか?
技術的には面白いけど、コンシュマーに対してはフレンドリーではないというのが、最初の印象。だから、ドコモらしいと評したのだ。悪い意味でね。
サービス提供時点で、どれだけ一般ユーザーに訴求できる内容になっているか見物だと思う。
ただ、個人的に言うなら、一般ユーザーは、906iを買うよりもフェムトセルに対応した端末が出るのを待ったほうがいいように思える。
※フェムトセル
超小型の基地局で、基地局を家庭や企業のネットワークに接続し、ネットワークを経由して携帯電話網に接続する仕組み。
大型基地局の設置が困難な場所にも容易に設置できることや、高速データ通信においては、基地局との距離が近いほど通信速度が速くなる傾向にあるため、データ通信の高速化が期待できる。
小型基地局を多数設置するほうがコスト面で優位だったり、基地局を早く設置できるため、エリアの拡大をしやすいというメリットもある。