交通安全講演会
警察署の方が会社に来訪して講演をしました。この手の講演会って大体は退屈なんですが、この方、喋りがうまい。
来て早々、
「皆さんがこの講演を聴いて事故が減るなら話しますが、そうじゃないなら帰ります。」
「今日は台風で早く帰りたいんです。」
…と、言いつつ、予定時間を15分も超えましたが(笑)
他にも
「30万円、50万円、100万円と金額を出してみましたが。まず、30万円。これは、皆さんは高給取りでしょうから、1ヶ月のお小遣いですね(笑)。50万円。これは、奥さんの1年間のエステ代でしょうか?」
これ、掴みですね(笑)
「深夜の2時とか3時になると『ああ、2~3時間は仮眠を取れるかな』と思った時に事故の連絡が入ると恨みも憎さも2倍、3倍です」
とか、
「深夜に単独事故で行くと3件に2件は飲酒運転ですね。普通のドライバーは『大丈夫ですか?』と聞くと『ああ、すいません。大丈夫です』と答えますが、飲酒運転は『うぃっ』と答えます(笑)」
…ってこれ、絶対ネタでしょ(笑)
とか、
最後のほうには
「皆さん、法定速度で走ってみてください。これで走るとものすごく疲れるはずです。でも、これで疲れる方は事故を起こす要素をもっているということです。交通課長がこう言ったからと言って法定速度で走っていて無違反で事故に遭わないという保証はできませんが。ただ、刑事事件は起こるかもしれません。法定速度で走ってると、後ろからプッとクラクションを鳴らされて『何だコノヤロー』と言って殴りあいになるかもしれませんが(笑)」
とか、
「最後にスピード違反のポイントを教えましょう。スピード違反の取り締まりは普通の家の前ではやらせてくれないんですね。なので、空き地や公園のところに取り締まり機をセットします。そこには、パイプ椅子に座って野球帽をかぶっている人が座っているんですね。ですから、そういう場所は『やばそうだな』と思ってください。」
「前は取り締まり機は2つの機械を7m離さなくてはいけなかったんですが、最近は3mでいいんで、ブレーキをかけても間に合わないんです。」
と、少々ぶっちゃけすぎ(笑)
「そういう場所では法定速度40km/hのところなら、39km/hで走って、前方に止まれの旗を持っている警察官を見たらプッとクラクションを鳴らしてみてください。その先に白バイが止まっていて警報機の不正使用でマイナス2点ですから(笑)」
と、そういうオチまで用意するとは。
後半に言ってたこれは、私も強く訴えかけたいです。
「市原では、信号の無い横断歩道で待ってると100台中99台は止まりません。止まる1台はパトカーなんですが(笑) でも、これは違反なんです。横断歩道があって歩行者が渡ろうとしていたら、止まらなくてはいけないんです。これは違反です。」
いや、本当に市原に限らず止まってくれないドライバーさんが多いです。そうすると、歩行者は無理な横断をしようとしたり、信号待ちの車の間から渡ろうとします。結果、事故を誘発してしまうんです。歩行者にも運転者にも最悪の事態を引き起こす原因です。どうか、少しでも止まってくれるドライバーが増えてくれるとうれしいです。
でも、最後は切実でしたね。
「我々は皆さんに嫌われる存在です。どうか仕事ではお会いしたくありません。こういうイベントだけにしたいものです。」
と。いや、本当にそうですね。事故現場では加害者でも被害者でも会いたくないですね。そういう運転を心がけましょ(でも、私、運転免許持ってないんですが…)
ちなみに、この交通課長さん、栄転のようでうちの会社での講演もこれが最後だそうです。
今度の交通課長さんも、喋りが面白い人であることを祈っています。
最後は交通安全のビデオを上映。危険予知運転でした(いわゆる「かもしれない運転」って奴ですね。)
運転者向けのビデオですが、見方を変えると歩行者も危険を回避する歩き方というのがあります。
夜間はライトに照らされているから、「自分は認識されている。だから止まってくれるだろう。」というのは特に危険です。
私は、たまたま知っていたのですが、蒸発現象というものがあります。対向車のライトと歩行者、自分の車両の距離によっては歩行者が見えなくなる現象なんです。
他にも夜間は思っているほど歩行者は見えていません。
夜間に限らず、交差点を左折しようとする車からは、手前の人や自転車は見えにくいです。無理に渡ろうとすると気づかずに車に接触することもあります。
ドライバーに限らず、歩行者も自分の行動が危険な要素にならないか判断し、防衛する癖をつけるようにしましょう。
…と、警察署の回し者みたいですが、事故は誰にとっても不幸なものですから。