試験を受けて感じた意外なこと
会社の試験を受けた。
きっかけは、
「簡単だから受けてみたら?」
というものだった。よく考えれば、これ、すごいプレッシャーなんだけど、何も考えていない私は
(簡単ならいっか~)
というノリで受けてみた。そう。簡単だからということは、落ちたら簡単なのに落ちたポンコツということになる。ここに気づかない時点でポンコツかもしれない。
この試験というのが、管理職になるための試験で、私の場合はそれなりのランクに上がっていたので、推薦書と事前課題(論文的なもの)と面接試験だけだった。もう少し下のランクの人だと、ペーパーテストもあるようなのだが。
さて、そう決まって、事前課題やら必要な書き物をする。
この辺はツイッタラーとしては比較的余裕で、400字なら、140字のツイートを3回弱でいいんだなとツイートに換算すれば割と書ける。むしろ、最初から長文を書こうとすると詰んでしまう。
これは私が中学生のころからやっている書き物の書き方なのだが、ワープロやパソコンで文を書くからできることで。
- 自分の言いたいことは何か
- それを納得させる根拠・論拠は
- その根拠や論拠のわかりやすい例は
みたいに部分的に書きやすいことから書いてしまう。短文を少しずつ肉付けしてパートごとに作る。
これを後から上手く接続してしまえばいい。読書感想文なら、
- パッと思った感想
- たぶんこれだけだと、「面白かった」とか「役に立った」みたいな一言になりやすい。
- どんなところが面白かったか?みたいに深く掘る
- どの部分でそう思ったか
- 書籍のあらすじは
- 読後、自分はどうしたいか、どうなりたいか
くらいに分解すると書きやすいと思う。夏休みの宿題向けライフハックだけど。なお、この記事はだいたいは一気に書いている。このような書き方をするのは説明文や論文のような時が多い。
話は脱線したが、論文問題はもう少し丁寧な出題で、設問がすでに項目になっている。
- あなたの職場の課題は?
- それに対してあなたはどう考えているか、何をしてきたか
- それをさらに進化させるにはどうしたらいいか。
ただ、当然、これはその先の面接試験でも触れてくることだし、あまり専門的なことを書きすぎても相手には伝わらない。ここで大事なことは専門性ではなく、相手が「筋道が通っているね」「その通りの行動をしているよね」と思ってくれることだから、割と普遍的な話をあえて持ってきた。
なので、私は人材育成と専門性の話を絡めた。こうすることで、話は理解がしやすい一方で、組織としての役割ということも念頭に置いている。
ただ、小問3以外は過去に昇格試験でも出ていた問いなので、実は一番最後をどう持ってくるかが腕の見せ所だなと思っていた。
さて、面接試験まであと少しという段になって、模擬面接をやるぞと。
これも結構忙しいであろう人達が模擬面接官として時間を取ってくれる。
面接試験はWebなので、カメラ目線とか、そんな話までアドバイスをくれた。
面接試験は15分1本勝負。面接官は4人。1人5分もないと考えれば気楽なものだ。(これもすごいメンタルだけどw)
質問→回答→そこへの戻り→戻りに対する応答
という流れなら、1分ずつという配分になる。1分ならどうにかなる。
面接試験の後半は、仕事に絡んだ世間話みたいなもので、最後のほうは、
「現状に大変興味を持ちました。もっとこの辺は広報をして欲しい。」
とまで言わせたので、実は内心で勝ち確だと思ってました(笑)
それから、2週間ほど経ち…。
結果が戻ってきた。
合格と評価コメントが書かれている。
まずは模擬面接をしてくれた人たちにご報告とお礼を言いに行く。
こういうのはメールとかチャットじゃダメ。きちんと対面で行う。
俺「すいません。少しお時間いただけますか?」
相手「どした?」
俺「先日は模擬面接ありがとうございました。結果が出まして、おかげさまで無事合格することができました。」
相手「おーーーーーーー!そうか!よかったなー」(握手をしだすwww)
こんなに喜んでもらえるとは思わなかった。
ある時は、私がオフィスで仕事をしていると…。
相手「おー、合格したじゃないか。」
俺「ありがとうございます。」
相手「コメントが絶賛だったな。既に管理職レベルだって。ポテンシャルじゃなくて実績で書かれるのは珍しいよ。」
俺「そうなんですね。」
相手「面接は上手くやったみたいだな。いつもこの辺で話している通りなら大変だから。」
俺「そこは余所行きのスタイルで」
それから、日が経ち…。昨日。
相手「(他の話の後で)あ、今日からじゃないか。改めておめでとう。これから期待してますよ。」
俺「ありがとうございます。」
みたいな感じでお祝いの言葉を何件かもらいました。
会社とか仕事とか、割ともっとドライに思っていたんだけど、うちの部門は思った以上に優しかったみたい。
昼ごはんを食べながら、試験の話とか、この辺の話をしていたが、
相手「私の時は何も事前対策なんてなかった。」
相手「結果も淡々と返されたくらいで、そんな周辺に聞こえるくらい大喜びする人も、わざわざ見つけてお祝いの言葉を言ってくることもなかったよ。」
相手「それって、それだけ可愛がってくれているってことなんじゃない?」
と。
最後のはどうかわからないけど、それなりには大事にしてくれているのかな?と感じました。