※ダメ人間たちの紹介は、登場人物紹介を参照してください。

マルに色々とイラッとすることが。

マル「(婿殿に)事後報告になるんですが、データ持出の件、作業進めているんで、承認お願いします。」

まず、情報漏洩防止の観点から業務上必要なデータについては、相応の人が承認をした証拠をつけて依頼することになっている。

依頼は受付→我々(親会社のシステム部門)→子会社チームと流れてきて、万が一、子会社チームに直接流れてきた場合は、我々に承認を求めて、承認をもらった後に作業するという流れになっている。

マルはなぜか、子会社チームの総括的なポジションになりかけのマネジメント職見習い状態なのだ。

つまり、この発言は、指揮命令系統を無視して、勝手に作業を進めた上に、そのやったことに対して事後報告をして、承認をしろ(=責任を負って)と言っているわけだ。

そのやり取りを聞いた私は婿殿と話す。

電池マン「(婿殿に)う~ん。今、バタバタしているし、急ぐ事情もなんとなくわかるけどさ。これって、おかしな話だよね。だってさ、目の前に我々がいて、急ぐけども緊急事態ではない。仮に書類やシステム的な処理が後追いになってしまうなら、口頭で報告・相談をし、その上で口頭で承認を受けて進めればいいのに、先に作業をしてしまった。それでいて、後からアリバイ作り的な感じで承認を求めるというのは、都合が良すぎるんじゃないか。承認をするという行為は、『これから行おうとする行為について我々は承知し、実行することを許可する』ということであり、そこには責任を負うというのもセットで付くと私は思っているんだが。」

婿殿「そうですよね…。」

電池マン「こんなことを私に言ってきたらクレーム案件だよ。これが緊急性が高いとか、連絡がつかないとか、限定的な状況下なら理解できます。でも、たかが1人の利用者のデータ持出(影響範囲が限定的)だし、目の前にいるんだからね…。こんなの容認したら指揮命令なんてものが形骸化してしまうと思うよ。そもそもこういうルールがあるのは、会社情報の情報漏洩防止の点もあるのだから、承認行為を行う側として、きちんとルールの理念に則っていて、妥当性があるか都度、案件や事情を見て判断しているわけだからね。」

非常に教科書的な私の発言だけど、そういうルールを考えないで形式的に承認行為をするのは危ないと思っている。

我々は情報を扱うプロとして、きちんとジャッジを下す責任があるし、そうしたことを行うことによって、会社に対して貢献していると思っている。

今後も続くようならば、然るべきルートを通じて正式に注意をしてもらうことも検討せねばならない。


もう一件のマルの問題は、居室内をバタバタと小走りしていることだ。

居室内はそれなりに見通しの悪い箇所もある。出会い頭にぶつかることもある。

もし、マルがマネジメントを仕事とするならば、専門知識も大事だけど、労働安全衛生や遵法意識も非常に重要だ。むしろ、こっちのほうが重要かもしれない。

忙しいのはわかる。でも、自分の部下が怪我をすることなく、事故を起こしたり、事故に巻き込まれることなく、日々の業務を行って組織運営することもマネジメントだと思う。(他に部下の育成とかもあるが、本稿では割愛します。)

どうしても忙しいと部下は危険だとわかっていても、「これくらい」と思って危ないことをするでしょう。

あるいは、忙しいからルール通りにやると時間がかかるから、「これくらい」ならルールを破っていいだろうと思うかもしれません。

その時に、「ちょっと待て」「それで本当にいいのか?」と歯止めをかけて問題を食い止める砦になるのは管理する側の役割ではないでしょうか。

先のルール違反も、小走りのことも、目先の業務を片付けるのを優先して、労働安全衛生やルール遵守という大事なことを疎かにしているように感じます。

そうした意味でも、マネジメント職として大丈夫か?と感じるのです。