「わからない」を言えることも大事

※ダメ人間たちの紹介は、登場人物紹介を参照してください。

今日は、ダメ人間カテゴリにするのは気の毒な話。結論から書くと、全然ダメじゃなくて、正しい判断でした。


時々、判断に悩むことはある。今日も、そんな厄介な話が舞い込んできた。

依頼者→振り分け部隊(東京)→子会社部隊という経路をたどってきた案件。だが、子会社部隊でも判断に困ったようだ。

そうして、子会社部隊から婿殿に口頭で相談が、システム上では我々のところに案件が投げられた。

「判断をお願いします。」

という奴だ。子会社部隊では判断できない、判断する権限がない、責任を取りたくない場合にしばしば出てくることだ。

だが、今回は婿殿もお手上げ。

婿殿「これは、私ではチームも違うし判断できないので、電池マンさんか※さんに引き取って欲しいです。」

と。※はいなかったので、とりあえず、

案件を読むが、非常に微妙なところではある。東京の振り分け部隊のメール履歴もある。

一度、東京の振り分け部隊で担当した人に連絡を取る。ヨロさん曰く、「振り分け部隊の仲間由紀恵」らしいが、私にはそうは思えない。

事情を聞き終わり、メールの文面を今一度確認する。依頼者に対して、変に期待を持たせることを書いていないか、こちらの意思と食い違っているなら、依頼者に理由を説明して納得していただく必要がある。

その上で、私も判断しかねる状況だった。

私「(婿殿に)これは、私も判断しかねるなー。これは、※さんに頼もう。」

ということで、※に話すと…。

※「これはダメ。本社に聞いて。」

と、あっさり言われる。

その後、私が本社やら、依頼者とやり取りをして方向性は固まって、最後は子会社部隊に指示(親会社側としての判断)を出した。

婿殿「※さん、判断しなかったんだけど…」

と、やや不満そうな口ぶりだった。

私「いや、わからないなら、ハッキリと『わからない』って言えばいいんだよ。我々だって、わからなければ他の人に振るよね。それと同じ。一番良くないのは案件を放置してしまって、依頼者からクレームが出たり、信頼を損なうことだよ。だから、今日の※さんの判断は、あれはあれで正しい判断だと思う。自分でできないのに、抱え込んで、尻に火がつく状況より全然いい。」

これは、自分で言ったけど、すごく大事なことだと思うんだよね。

時間の制約もあるし、調べればわかるような単純な話ではない時に無理に自己判断をしたり、わからなくて放置するよりも、然るべき人に判断を仰いで仕事を進めることって大事だと思うんだよな。

ここでは案件の詳細は書けないけど婿殿には、案件の概要や経過をまとめながら判断のポイントとなることを話していた。

婿殿「ああ、確かにこれをそのまま認めると(情報セキュリティ上)問題ですよね」

だが、

振り分け部隊(仲間由紀恵似?)「(問題のある方法が)結構、認められている。」

と言っていたもんだから私は悩んだのだ。

原理原則から言えば、問題のある方法を容認するわけにはいかない。しかし、前例はいっぱいある。この案件に限ってダメと言うには説得力に欠ける。

私「だから、無理に判断するより、ちゃんと聞いたほうがいいんだよ。ちょうどいい妥協点も見つかったし、これでセキュリティも利便性も両立できたんだからね。」

そんなわけで、今日もベストな選択ができて平穏無事に過ぎたのだから、これでいいのである。

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