やっぱり気が利かない奴
※ダメ人間たちの紹介は、登場人物紹介を参照してください。
私の勤務先は創立○周年ということで、記念誌を作ろうとしているらしい。
正直、そんな記念誌なんかもらっても、家の中で邪魔になるだけだし、くしゃくしゃにして、尻でも拭けるならまだ役にも立つが、拭き心地も良さそうもない。
そんなものをくれるくらいなら、正直、大入り袋でもくれたほうがいい。現金のほうが良い。
ま、そんなことを言っても仕方ないので、記念誌用に職場の集合写真を撮影してもらった。と、言っても、隣の子会社チームのK様が携帯カメラで撮影しただけのものである。
記念誌と言うくらいなんだから、プロのカメラマンでも呼んで撮影してくれればいいのに、せめてコンパクトデジカメで撮影すればいいのに携帯カメラでの撮影で、有り難みも全くない。これなら、面倒だから私の分は卒業アルバムで欠席した時に上のほうに後から写真を追加しました的なアレで十分なのだが。
その日は、2枚ほど撮影して終わった。やれやれ。これで、毒にも薬にも尻拭き紙にもならない記念誌の対応も終わった。そう思っていた。
だが、それからしばらく経った昨日、1通のメールが届く。
件名:【ご依頼】記念誌写真撮影について
本文:
各位
お疲れ様です。
誠に申し訳ありませんが、再度50周年記念誌写真撮影をします。
11月○日(○曜日)○時~数分 xxx会議室へご参集願います。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。
※予定表を確認し日にちを決めましたが、都合がつかない場合は、ご連絡下さい。
え?
なぜ再撮影?
メールの差出人である婿殿に聞く。
私「これ、なんで再撮影になったの?」
婿殿「死んだ人(別名:う○こ製造機)がマスクを付けたまま撮影していたんですよ。」
私「あの馬鹿かよ…。記念撮影なんだから、普通、外すだろうが。」
婿殿「隣にいたけど、全く気づかなかったですね…。」
普段から仕事のパフォーマンスが低いだけでも、給料泥棒でムカつくのに、その上、ふてぶてしい顔に、慣れ慣れしいクソ生意気な喋り、さらには、キーボードの打鍵音がうるさく振動も大きく、給料泥棒だけでなく、周囲のパフォーマンスまで下げてくれる死んだ人だから、余計にイライラする。
仕事だけでなく、行事まで足を引っ張るのが死んだ人なのである。