FAXからの情報漏洩に注意
さー、そろそろ帰ろうかな・・・と思った頃、おもちゃメガネに電話がかかってくる。
電話番号が聞こえた時点で、とりあえず何の電話番号か検索をかけたがヒットしない。
何やら電話番号が飛び交い、どうも、ただならぬ様子。電話が終わって、私のところに来る。
おもちゃメガネ 「今、総務からの電話だったんだけど、xxxx-xx-xxxx番から、どこかに間違いFAXが何度も届いているようで苦情の電話が来たらしい。そこで、xxxx-xx-xxxxがどこか調査して欲しい。」
電池マン 「既に聞こえた段階で、社内の電話帳、電話の番号リスト(電話業務担当者用のリストがある)、インターネットで企業がヒットするか調べましたが、どれも見つかりません。」
おもちゃメガネ 「うむ。どうしようかねぇ・・・。」
電池マン 「電話の番号リストは別な部署が最新版を管理しているので、照会をかけます。」
そう言って、私は他部署の担当者に簡単な事情を話して、該当する番号に心当たりが無いか調べてもらう。
電池マン 「社内の電話帳にないこと、FAXの内容だと、社内に出入している業者の可能性もありますよ。」
おもちゃメガネ 「確かにそうだな…。」
電池マン 「総務はFAXを入手していないのでしょうか?」
おもちゃメガネ 「どうも、それもわからないようなんだ。」
電池マン 「では、電話をかけてみたらどうですか? ちょっと掛けてみます。」
電話をかけると、FAX特有のピ~ギョロ~ギョロ~ォ~というあの音がする。
電池マン 「どうやら、この番号はFAX専用のようです。相手にFAXで間違いFAXが届いていることを知らせるかないでしょうか。」
おもちゃメガネ 「そうだな。こっちも手がかりがないことだし。総務に電話してみるよ。」
と、言うより、総務もおもちゃメガネも、電話(FAX)なんだから、調べがつかないなら電話してみるってことを思いつかなかったのかね…。
と、同時に、システム部門の立場としては、これは立派なFAXが原因の情報漏洩事故なんですね。おもちゃメガネはそう捕らえていないっぽいけど。
総務からは、FAX送信時に番号を確認するように広報するだろうし、これくらいしか方法がないのも事実。
情報漏洩=システム、インターネットとだけで考えるのは甘い。
情報漏洩源は、意外と紙媒体も結構な比率がある。情報セキュリティ白書か何かに比率は出ているかもしれないけど、意外に多いんです。
なので、情報漏洩対策にはFAXや印刷された紙、メモにも注意を配るように啓蒙したほうが良いでしょう。
一応、FAX誤送信対策用のソリューションはありますが、結構な値段がしますし、導入して運用されるまでに時間もかかることでしょう。
今すぐできることは、「送信前の十分な確認」、「頻繁に送信する場所は短縮ダイヤルにし、短縮ダイヤル登録・変更後は十分に確認する」、「これらの対策を啓蒙と徹底すること」だと思います。