恐喝から息子を守ろうとした父親、振り落とされ殺される
胸糞の悪い事件だ。
高校生の息子が携帯電話を脅し取られて、「自宅から現金を持って来い」と言われ、車で高校生の家まで一緒に向かった。恐喝から息子を守ろうとした父親が車のボンネットにしがみつき、振り落とされ、死亡するという痛ましい事件が、千葉県木更津市で起こった。
ボンネットから振り落とされ男性重体 中学生ら逮捕
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/184187/
恐喝から息子守ろうと…振り落とされた父親死亡
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/184351/
犯人は、いわゆる少年なんだよな。昼間のニュースで車体の映像を見たけど、ボンネットがベコベコになり、フロントガラスが大破している。
執拗に振り落とそうとし、明確な殺意があったんじゃないかと思わせるような映像だった。
逮捕された中には、市原市のとび職少年(18)と無職少女がいるんよね。正直、市原市内も治安が悪い。
安全であっておかしくない22時くらいの市原市内のJRの駅前でさえ、ダボダボとした、いわゆるストリート系の服装やヤンキーが着ていそうなジャージ姿の少年・少女がウロウロしている。交番が駅の横にあるような場所でさえ、この調子だ。
はっきり言って、いつこういう重大犯罪が起こってもおかしくないというエリアだからね。千葉県内で治安がいい場所があるのか?とも思うけど。
本当にこの父親は偉いと思うよ。最近は、わが子に手をかける親が多いと言うのに、自らの危険を顧みずに息子を守ろうとしたんだから。
その正義感が不幸な事態になってしまったのが残念でならない。
だけど、携帯電話を取られた息子をはじめとする家族はつらいと思う。何の慰めにもならないが、この高校生はお父さんの正義感や愛情を糧にして強く生きて欲しいと思う。少なくともあなたはお父さんに愛されていた。それだけは間違いないよ。
だって、ボンネットにしがみついて抵抗してでも、子供を守ろうとするなんて、なかなかできるもんじゃない。誰がどう考えたって危険で、普通なら諦める。それだけの強い愛情があったんだ。
だから、強く生きて欲しいんだよ。辛いし悲しいしやるせないけど、それでもあなたは明日を生きていく。その先に続く世界がある。
そして、犯行を犯した3名の少年たちは少年法によって守られるんだよな。こいつらは、人の命を何だと思っているんだ。自らの欲望のために恐喝を行い、挙句、人の命を虫けらのように簡単に殺める(あやめる)奴は、極刑をもって罰するしかないと思う。
少年法なんて、いっそのこと無くしてしまえって思うな。こういう事件が起こるとさ。
確かに少年の更生という目的が少年法にはある。でもさ、「人を殺してはいけない、人を傷つけてはいけない、人の物を盗ってはいけない」って、今回の犯人の年齢なら当たり前にわかっていることなんだよね。
氏名非公開くらいは更正の目的として必要かもしれないが、殺人、暴行、強盗、強姦、放火などの重大犯罪には大人と同じように審理をし、犯行の経緯・動機などで情状酌量で減刑をするといった運用にできないだろうか。
例えば、親を殺してしまった事件があるとする。例えば、日頃から折檻をされていて、強い怨恨があるとか、このままなら自らの生命の危機があると感じて殺害した場合には、酌量の余地があると思うし、それを含めて減刑することがあってもいいと思う。
これは、少年犯罪だけでなく、成年の犯罪だって、このような判断を下すことはあるんだよね。介護疲れの末の殺害なんかでもそういうケースはあるんだし。
少年犯罪の場合、思春期の不安定な精神状態や、家庭環境の問題なんかもあるから、酌量にはこの部分を認めるかどうかもポイントになるかもしれないが。
少年法の適用になると言っても、家裁が判断した上で刑事事件相当とすれば、検察官送致(逆送)という仕組みもある。この場合は、ほぼ逆送が確実だろうが。
だけど、逆送され、刑事事件相当となっても不定期刑とか量刑の緩和という規定があるので、被害者感情や社会的影響を考慮しているとは言いがたいのも事実。
だから、原則として重大犯罪は全部刑事事件扱いにして、事件の背景を考慮の上、厳罰に処するのが妥当と思われるものには一切の酌量をしない。一方で、精神不安定や家庭環境などの問題がある事案については酌量をし、従来の少年法と同様に不定期刑や量刑緩和、匿名報道(事件報道時点では匿名報道にしないといけないだろうが。)を適用するようにしたほうが良いのではないか。
いくら少年だからと言っても何でも少年法で庇護されると思っては困るという牽制をする必要もあるのではないだろうか。