夏休みは安近短から自宅でにシフト
景気も悪化傾向だし、いつ自分がどうなるかわからないという不安感、可処分所得の減少に物価高のダブルパンチで、生活がギリギリになってきているように思えますね。
私もお金さえあれば、海外だろうが国内だろうが、どんどん遊びたいですよ。
でも、今の世の中を見ていると、勝ち組がいつ負け組に転落してもおかしくない。負け組に転落したら、二度と這い上がれない。そういう状況でしょ。
おまけに、年金だって当てにならない。年金だけでは、ゆとりのある生活は不可能だし、若い世代なんか、払った年金(元本)さえ支払われるのか疑心暗鬼になっているし。
今も安心できないし、老後はもっと安心できない。こうなれば、誰だって、貯め込もうと思うわけですよ。
ところが、貯め込んだところで、円の相対的価値が低下すれば、食料さえ輸入に頼っている日本は、高いお金で食料を買わなきゃいけなくなる。企業は利益を出さなきゃいけないから、価格に転嫁する。こうなれば、さらに余裕はなくなる。
これが、夏休みは自宅へシフトする理由のひとつだろう。
もうひとつは、ハッピーマンデー制度により、9月にも連休ができるようになっている。わざわざ混雑して、交通機関や宿泊施設が繁忙期料金を取る時期を避けているため、夏休みは家で過ごすという判断なのかもしれない。
こっちは、楽観的なシナリオなので、心配する必要はないが。
ただ、最初のシナリオだと、これからも輸送業(鉄道や航空)や観光業(観光施設、宿泊施設、旅行代理店)は低迷していく可能性がある。
今の労働者の利益分配構造は明らかに低すぎる。会社は儲かっているのに給料が増えないか、減っているのだから、余裕資金がない。余裕がなくて真っ先に削るのは余暇と食費(食事のグレードを下げる)だろう。
政府や経営者の労働者いじめとも言うべき現在の状況を是正しなければ、日本経済は外需(海外への輸出で儲けること)でしか成り立たなくなってしまう。本当は、いざなぎ越えとも言われた景気の中で、外需から内需(国内の消費活動で儲けること)にバトンタッチをしなければいけなかった。
これは、政治と、先見性がなく自己保身しか考えていない経営者(特に経団連)が悪い。景気低迷傾向、格差問題が大問題になり始めてから慌てふためいているのだから、ちゃんちゃらおかしい。
余裕資金がある人は、普通預金以外の方法で増やすことも考えたほうがいい。例えば、一定額は定期預金に変えるくらいのことはやってもいいはずだ。景気が悪いときは、安易に投資にシフトするよりも、決済資金と非常時にすぐ使えるお金だけを普通預金にして、あとは定期預金にするだけでも、少しは利息収入ができる(とはいえ、スズメの涙程度だけど。)
余裕資金が多いなら、定期も満期期日を何種類かにしておいてもいいかもしれない。決済資金や非常時の資金がショートする場合に5年定期に集中させると、解約時利率が適用されてしまい、結果として、ほとんど増えないこともある。
また、調べると債券投資のなかで、3ヶ月程度、年利1%程度、1万円以上1万円単位、為替リスクなしという商品を出しているところもある。これなら、定期預金よりもリターンは大きく、リスクは限りなく小さいから、こういう商品を活用するのも一つの方法だと思う。
為替リスクはあるけど、世界銀行債や海外向けの債権投資では、年利10%近い商品もある。為替リスクや債券市場動向による変動があるので、元本割れの可能性があるので、これに全てを投資するのは危険だが、一部を回すことで、リターンを狙うのも方法だろう。
とにかく、お金に関する知識をつけて自己防衛しないと、普通預金で寝かせておいても、ほとんど増えない時代なのである。賢く生きて、お金に困らない程度の生活を目指しましょう。
夏休みは安近短どころか「家にいる」が急増
http://news.livedoor.com/article/detail/3758142/