クールビズは経済効果のためではない
相変わらず、この門倉という奴の記事は、程度が低い。
【眼光紙背】経済効果どころか経済損失であった「クールビズ」
http://news.livedoor.com/article/detail/3739486/
そもそもクールビズは経済効果のためなんかじゃなく、CO2排出量を減らすための施策だったはず。
ただ、世間受けを良くするために経済効果だの何だのと、こじつけのように言ったことだろう。
経済効果を言うなら、ネクタイ産業は衰退するし、電力需要は減るから、きっちり夏でもスーツを着せたほうが効果があるはずだ。
だが、持続可能な発展をするために地球環境の保全は重要課題なのである。その1つに地球温暖化対策があるわけだ。(もっとも、地球温暖化は実は深刻ではないという説もあるので、これが本当かどうか吟味することは別に必要かもしれないが。)
そもそも経済効果以前に、人類が、いや、地球上の全ての生物が生きるか死ぬかの問題が迫りつつあるのに経済効果などと言っているほうがどうかと思うが。
なので、そもそもクールビスは経済効果のためではなく、地球温暖化対策のためで、別次元の話だ。
ただ、記事にあるように28℃の温度設定が作業効率を下げるという話も、また、実体験からも28℃は厳しいと感じる。
エコノミストなら、気温と作業効率の推移と、それが経済に与える影響を調べ上げて、設定温度が何度だったら、GDP比で何%の損失になるのかデータをそろえて研究しろと言いたい。
そこで、経済の持続的な発展と、地球温暖化対策を天秤にかけて、どの程度にしていくのが最適解なのか調べて論評すべきだろう。
場合によっては、夏の間、バカンスでも取ったほうが経済効率と温暖化対策の両方が満たされるかもしれない。
つまり、都会のオフィスが休みになることで経済的損失が発生する。しかし、冷房の電力が抑制されて温暖化対策になる。その上、地方にバカンスで出かけたり、海外に出るから、旅行産業には経済効果がある…のように。(それも具体的な数字や仮説を出さないと意味がないが。)
こんな記事のどこが「眼光紙背」なんだ?と私は思う。
livedoorのユーザーも賢いので、コメント欄は批判だらけになっている。当然だろう。クオリティが低すぎるからだ。