国家は誰のためにあるのか
四川大地震で派遣された日本の国際緊急援助隊が撤退することになりました。
生存者を救出できなかった悔しさが隊員から感じられました。
日本政府は、震災の把握直後、救助隊の派遣を申し出ましたが、中国側が早く受け入れをしなかったことや現場の情報が不足していたことも生存者を救い出せなかった原因だったようです。
受け入れが遅れた理由が、メンツを重視したのか、被災状況の把握に手間取ったのかは定かではありません。
でも、ミャンマーのサイクロン被害で外国の救助隊を拒んだり、日本でも自衛隊の災害派遣命令が遅れたり、在日米軍の申し出の受け入れが遅れたり、自国の国民が生命の危機に瀕しているにも関わらず政治的な問題で救助隊の受け入れを拒否したり、遅れて、助かった可能性のある命を救えなかった事態は多々あると思います。
国を代表する人に改めて問いたい。
国家は誰のためにあるんですか?
あなたは、何のためにその仕事に従事しているのですか?
この2つの問いに当たり前の答えが返ってくるなら、メンツも何もかも捨てて、
「助けてください!」
と世界の中心で叫ぶくらいのことはできるはずです。(別に世界の中心である必要もないが。)
いつだって圧倒的大多数の国民は弱い存在で、こうしたメンツの犠牲になってしまうのです。
最後になりましたが、派遣された救援隊の皆さん、異国の地で情報もなく、過酷な環境下でよく頑張ったと思います。生存者を救出できなかった悔しさはあるかと思いますが、ベストを尽くしたはずです。そのことは現地の方たちも理解していると思います。どうか胸を張って帰ってきてください。
救援隊に敬礼っ!