笑えないお笑い

お笑いブームと言うけど、そんなに私は、笑えないんですよね。

キャラ芸人、ギャグ芸人は、最初の1回は笑う芸人もいますよ。でも、最初の1回だけ。あとは予定調和の笑いをやっているので、もう展開が読めちゃうんです。動きで笑わせる程度だから、先が読めると面白くない。

というより、この人たちを「芸人」とは呼びたくないですね。

だって、芸がないもの。

芸人と言うのは、噺家のように修行を積み重ねて、芸を磨いた人を呼ぶものだと思っています。だから、ちょっと奇抜な格好や挙動をして笑いを取るような人は、私は芸人とは呼びたくないです。しっかりと芸を磨いた人たちに失礼ですから。

一方で、落語や漫才って、話の筋がわかっていても笑える。話の筋がわかっているということは、先が読めるんですが、それでも笑える。ネタ(本)がしっかりとしているから笑えるんです。そして、それを表現できる芸があるからなんです。

そういうことを最近のお笑いタレントたちはわかっているのかな…。と。

今、つかんだチャンスを手放さないために、今こそ、しっかりと芸を磨かないと、すぐに後輩のお笑いタレントに代わられるんですよ。自分達が、ポッと出てきたようにね。

ネタ元のニュースで引き合いに出ている「世界のナベアツ」なんて全然面白くないですよ。だって、この人の芸をする前にどんな芸か話題になっていたから、ネタを観る前から何をするかわかっているし。

わかっていても面白いのか、ネタバレしたら面白くないのか。

典型的にネタとそれを表現できる力量の差だと思いますね。だから、世界のナベアツは面白くないのだ。

もっと言うと、ネタをやっている人は、「人を笑わせている」つもりかもしれない。でも、視聴者に「笑われている」だけだということを認識したほうが良いのではないだろうか。

私は、さらに冷めているので

「あー、またバカなことをやってるな。ふっ」

という嘲笑ですよ。

ギャグ芸人をバッサリ。北野誠お笑いブームを斬る。
http://news.livedoor.com/article/detail/3596309/

【お笑い峰打ちコラム】イロモネアレギュラー化 公開収録の功罪
http://news.livedoor.com/article/detail/3596322/
※この番組も面白くないと思いました。結局、1分でという短さで笑いを取るとギャグ芸人的なことしかできなくなると思いますね。

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