私がよく行くゲームセンターの接客が2回くらい変わっている。

最初は、フレンドリー型接客。

時々、店員が話しかけるという接客なのだが、これは案外高度なテクニックがないと、「うざい」「反感を買う」という事態になる。

ゲームというのは、プレイの流れがある。その流れを止めるようなタイミングで話しかけると迷惑そのものだし、バカの一つ覚えのように当たりが出ると「おめでとうございます。」と話しかけるのもアホなのだ。

メダルゲームはメダル落としゲーム（プッシャー）も含めてパチンコやパチスロに似ている。

単に当たりが出てもトータルで負けている時（＝メダルがスタートより減っている）の「おめでとうございます。」は、イラッとする人もいるのだ。

この接客が有効なのは、店員が好かれるキャラクターであることと、空気を読む力、ゲームに詳しくないと的外れな接客になってしまう。

一番間違いがないのは、メダルがあふれるほどになっている時に、代わりのメダルケースを持ってきた上で「おめでとうございます。」というのは鉄板なのだ。これは、出まくっているのだから、不機嫌である確率はかなり低い上、ケースを取りに行く手間が省けるので、親切さも演出できる。

次は、何もしない接客。

呼ばれない限り何もしない。せいぜい灰皿を変えることくらいしかしない。あとは黙々と掃除をしている。

今は、セルフサービス化接客。

灰皿すら置いていない。灰皿置き場から勝手に持って行けというスタイル。ただし、吸っている人の灰皿は時々、交換する。

メダルの預け入れ、払い出しさえも機械によるセルフサービス。

ニュースソースとは逆の流れである。

逆にUFOキャッチャーのようなプライズ系のコーナーは、ライトユーザーも多いので、取れる方法を伝授したりすることで、印象を良くすることができると思う。

小まめに巡回して、自ら「置きなおしましょうか？」と働きかけるというのもアリだろう。

さて、アミューズメントの差別化という話が、ニュースソースに出ているが、個人的には、もっと簡単な差別化があると思う。

禁煙フロア、ガキ禁止フロアである。

メダルゲームは好きなのだが、どうしても嫌なのがタバコの煙である。

これだけ世の中に嫌煙家も増えていることだし、そろそろ、そういうものが出てきてもいいと思う。パチンコ店でさえ、禁煙フロアがある時代だから、もっとも手軽な差別化ではないだろうか。

ジャックポットのあるマシンであれば、最近のマシンは通信でつながることもできるだろうし、メーカーに店舗内通信機能を求めるとか、そういうことをしてもいいのではないか。特にメーカー系列のアミューズメント施設では、人をフロア分離することによって、ゲーム機に必要な機能（例示に示した店舗内通信など）を研究してみるのも良いのではないか。今の時代なら、イーサネットケーブルで情報を授受できるようにLAN対応型にすればケーブルも細くて取り回しもしやすいだろう。もっと言えば、無線LAN化することで電源線以外はケーブルレスにすることで、店舗のレイアウト制約を減らすことができるのではないか。

それからもう一つの不満は、ガキの存在である。

これが、小さい子供だと逆におとなしいからいいのだが、走り回ったり、落ちているメダルを拾うクソガキは本当に邪魔なのだ。

メダルゲームは大人の遊び。というコンセプトが欲しい。

接客という点では、他にも改善の余地はある。

手荷物預かり。メダルそのものの管理だけでなく手荷物があると邪魔なもの。さらに置き引きなどの心配もあるので手荷物預かりサービスはうれしい。

アテンダントコールボタン。店員がフロントに不在とか、影になって見えにくい場所、なかなか巡回が来ない時にトラブルが起こるなど店員を呼びたい時にいないもの。だったら、ファミレスのようなワイヤレス式ボタンをあちこちに配備するのはどうだろうか。

飲み物の販売・代理購入。ゲームに集中しているとその場を離れられないことってありますよね。喉が渇いたときに飲み物を代わりに買ってきてくれたり、メニューから選択すると持ってきてくれるサービス。ついでにメダルで決済できると便利なんだけど。（お金を財布から出すより、その場にあるメダルのほうが手渡ししやすい。）これも、パチンコ店ではあるサービスだから、こういうのを真似してみては？お店にとっても、メダルが動かない時間は儲けにならないのだから、その時間を減らせるのは良いことではないだろうか。

…と、私がお客として、「あったらいいな！」が少し考えても結構出てくる。意外と、こういう痒いところに手が届くサービスのほうが仰々しいサービスや、いかにもサービスをしているという感じよりも評価されると思うのだが。

ゲーセンも接客が問われる時代!? ナムコの「N1グランプリ」が面白い
http://news.livedoor.com/article/detail/3559016/