報道ステーション・銀河中継は最悪

明日のJRグループダイヤ改正に伴い、寝台急行・銀河(東京~大阪)が本日の運転をもって廃止となります。

朝から、みのもんたの朝ズバッでも取り上げられているのを見たし、報道ステーションでは中継を入れていました。

でもね。鉄道ファンの立場としては、あの実況、最悪なんですけど。

私が実況をするなら、発車間際までに生い立ちや情感、周囲の様子を話してしまって、後はしばらく黙ります。

発車の際には、これだけ多くの方が見守っているのですから、運転士は間違いなく長い汽笛を鳴らします。「ありがとう」「さようなら」「危ないよ」色んな意味があると思います。

そして、客車列車特有のゆっくりと滑るようにホームを離れる様、気動車のうなる音、周囲の声。実況がべらべらと喋るよりも実に雄弁に語っていると思います。そこに飾り立てた言葉なんていらないのです。

なのに、発車時にも喋るし、ホームを走る時もベラベラと。

車輪のガタンゴトンという音、それがこの列車の全てだと思います。廃止となるその日もただひたすらに目的地に向けて使命を全うする。それが鉄道であり、鉄道マンであるのです。

過去に私は、ちばDCの時、とある駅で張っていて、動画撮影の人に頼まれて実況をしたことがありますが、迫り来る時には沈黙を押し通しました。

SLの汽笛、蒸気のシューという音、人々の歓声。それが主役であり、実況はそれを盛り立てる脇役でなければいけないのです。実況は主役じゃない。主役の邪魔になるなら黙ったほうがいい。

だから、私は徹底的に黙り、到着後の様子を淡々とマイクに向けて話しました。

アナウンサーの方にそういう感性がなかったのは残念でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.