格付けなんて
今頃になって、格付け会社の実力を問う話題が。
私は、格付けなんて参考指標という程度にしか思っていません。
証券会社が各企業に対してレーティングをつけたり、目標株価を出していますが、あれだって、「そういう見方がある」という程度にしか捉えていません。
投資は、あくまでも自己責任です。もちろん、企業が虚偽の情報を出していればこれは責任範囲外だと思いますが。
なので、格付けがいいから買うとか、格付けが悪いから売るというのは、あまりにも浅はかだと思います。
個別銘柄のニュースを見ても、○○証券が「Buy」から「Hold」にスタンスを変えたと言えば、株価が上がるとか、ちょっと冷静さに欠けていると思うんですね。
今の状況を使って、証券会社が意図的に、上向きの格付けを出せば、株価が上がります。その隙に株を売却してしまえば売却益を得られます。
逆に買い集めたければ、下向きの格付けを出せばいいわけですし。
「これって、風説の流布じゃないの?」
と思うかもしれません。だから、もっともらしい分析を付け加えて、「全くのデタラメではないですよ。」と演出することだってできる。
ネタ元の記事にも、似たようなことが書いています。
●債権を完売させるために高い格付けをつけて投資家の買い意欲を誘う。
●格付け会社がデータ不十分で格付けしていることがある。
ほらね。所詮、格付け会社も営利企業なわけですよ。
あまりにもデタラメだと、誰も信用してくれませんが、嘘もそれなりにあるわけでしょ。
私は、格付けよりも、なぜその格付けをしたか。という根拠のほうに注目してみています。
それが、納得のできるものか調査しないと動きません。
サブプライムローン問題で、格付け会社を調査するという動きになっているが、厳しいことを言えば、投資家自身も自ら考えて判断することを省いた結果だと思います。つまり、自業自得なんですよ。
「格付け社会のお寒い実力」世界の金融当局が調査へ
http://news.livedoor.com/article/detail/3308307/