技術輸出は慎重に!

日本の省エネ技術は世界一と言っても過言ではないと思う。実際に製造業で見ていて諸外国と圧倒的に数値が違うから。

この技術が広く使われれば地球温暖化対策の大きな武器になると思う。

だけど、技術を湯水のように出すべきではないと思っている。

確かに地球環境のためには、経済を無視して技術を開放するというのは素晴らしいと思う。でも、世界が全て日本人ならば、技術を開放してくれたことを感謝し、友好関係を維持し、フェアに取り決めも守ると思う。

でも、シナチョンみたいに、「お前の物は俺の物、俺の物はお前の物」というジャイアン的なことをする奴もいる。

いや、日本人のようなお人よしでマジメな人種のほうが少ないと思う。

借金をした時も違うでしょ。日本の場合は、住宅ローンをしたら、返すのに必死になる。時として、サラ金から金を借りてでも返そうとする。(もちろん、最後には破綻してしまうが。)

サブプライムローン問題で大騒ぎのアメリカなら、住宅ローンを組んで住宅を買う。住宅の担保価値が上がったら、それでさらに借金をして、車を買い、海外旅行に行く。

債権者と債務者の位置関係も大違いだ。日本なら、貸した金を返すのが当たり前だし、借りたほうも返そうとする。お人よしな日本は、どんどん海外にお金を貸していて、それが返済されるのが当たり前だと思っている。だから、日本は外交戦略として、金を貸す。金を貸している(=恩を売っている)のだから、日本の味方をしてくれると思い込んでいる。

だが、世界は違う。債権国なんか戦争でつぶれてくれたほうがいいと思っている。場合によっちゃ、債務国が結託して倒そうと計画してくれるかもしれない。

だから、普通は、金を貸した国に軍隊を置く。そして、睨みを利かせるのだ。

「てめぇら舐めたマネしたら、ぶっ殺すぞ!」

ってね。

ここまで書けば何を言いたいかわかったでしょう。

安易に技術を輸出したって、日本に感謝してくれる国なんか、ほとんどいない。

もっと言えば、マネされて敵になるか、もろとも全部奪おうとさえ考える連中もたくさんいるということ。

技術の輸出には、リスクのほうが大きいけど、地球規模での貢献にもなる。毒にも薬にもなるカードなんだということ。それを理解した上で外交カードとして使いこなせるだけの交渉力、契約に持ち込めるのか?と。(少なくとも日本の外交力では、カードは敵に塩を送るだけになると思う。しかも、塩を送った恩義さえ感じない輩に。)

それができないなら、技術を徹底的にブラックボックス化して売ってしまえばいい。簡単にマネできないものにして、モノとサービス(保守など)を売ってしまえばいい。

ただし、高値では、発展途上国では導入できない。だから、スペシャルプライスで売る。その製品を使って儲けたら、サービスで少しずつお金を回収していけばいい。

技術を輸出するのではなく、技術が使われた製品を売るほうが得策なんじゃないかな・・・と。

世界最高レベルの地球温暖化防止技術 日本企業が「輸出」に取り組む
http://news.livedoor.com/article/detail/3566351/

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