このところ似たような話を立て続けに聞いたのですが。それも、どちらも保険外交員の話。

それが、ライバル社の外交員に嫌がらせをされたというもの。

具体的には、ありもしないようなことをカスタマーサービスにクレームとして申告したという。

例えば、

「金銭をばらまいた。」

「枕営業をした。うちの旦那と不貞行為をしている。」

など。そして、どちらも過去にも同じような嫌がらせが前の担当者、前の前の担当者にもあったとのことで。

私は思うんだけど、ライバルを蹴落としたところで、あなたが契約を取れるという確証はどこにもないんですよね。これは、保険だけでなくて、エンターテイメント分野だと、

「CDが売れないのは違法ダウンロードのせいだ!」

は、違法ダウンロードを取り締まってもCDの販売枚数は増えないし。

「俺がモテないのは、イケメンのあいつがいるからだ!」

と言ってイケメンを追い出しても、あなたが相手にしてもらえるとは限らない。

結局、あなたが選ばれないのは、あなた自身の問題でしかないのです。

なので、保険外交員の話だったら、ライバル社に嫌がらせをする前に営業として、

  • 自分の顔と名前を覚えてもらう。
  • 何かきっかけを作って話をする機会を作る。
  • まずは相手の話を聞く、相手に話させる。
  • 信頼関係を構築する。

だと思います。

この話とは別ですが、会社には社員食堂の前に何社かの保険外交員の方が立っています。人によっては、

  1. 立って挨拶をするだけ。
  2. 用事のある人にピンポイントで話をするだけ。
  3. 会社から用意されたビラを配るだけ。
  4. 会社から用意されたビラにプラスアルファの工夫をしている人。
  5. 会社から用意されたビラにお菓子をつけた人。
  6. 会社から用意されたブラに工夫をした上で小さなお菓子を付けた人。

と私が観察しているだけでも色々です。番号の順に高次の工夫をしていると私は感じます。(4.と5.は同列かもしれませんが。)

5.のように小さなお菓子をつけることで、受け取ってはもらえるでしょう。お菓子欲しさで。

でも、お菓子欲しさなので、お菓子をつけなくなったら受け取ってはもらえません。

4.のようなビラに工夫をしたけど、そもそもビラだけだと受け取ろうとしない人は多いものです。

6.が上手いのは、お菓子というエサを用意しつつ、ビラそのものが面白くなっていることです。

これを真似した他社の保険外交員がいました。ところが、この人、自分では6.をやっているつもりなんですが、ビラがそもそも面白くない。どこかで自分を良く見せようと思っているように感じます。

一方で元祖の人は、自分や家族の笑える話を書いている。

「こういうドジをやるな~。あるある」

とか、

「ちょwww そこまで言っちゃう?www」

とか。でも、それでいいんです。下品にならない程度に、それでいて、笑ったり、共感が得られればいい。もっと言うと、

「あ、この人ってそういう人なんだ。」

と顔と名前を覚えてもらえればいいのです。この人は、これで顔と名前を覚えてもらいました。(一時期は綺麗にまとめすぎていて、つまらないスランプの時期もありましたが。)

いつの頃からか、お菓子をつけなくても、ビラを受け取っている私がいました。

ただ、それだけではビラを通じてキャラがわかっただけです。相手と話すきっかけがない。

この人は、これで次の手を打ちます。

ミニイベントを開いたんですね。それも、大した話ではなく、お菓子のつかみ取りをやった。つかんだら、それを袋かなにかに出さないといけないですよね?その時に会話が生まれるわけです。

もし、仮にこの人を追い出そうとして嫌がらせをしたところで、別の保険外交員が契約を取れるかと言えば、恐らく可能性は低いでしょう。営業成績は伸びるとは思えません。

なぜなら、あなたが選ばれないのはあなたのせいであり、(外交員の容姿風体という意味ではなく営業として)あなたの魅力がないからです。

他の例示のCDが売れないのは、買いたくなる楽曲ではないとか、そもそもみんなが同じ曲を聞くような風潮ではなくなった時流の変化もあるでしょう。昭和の頃のように歌謡曲があって、それが共通言語となっていた時代ではなく、メジャーからインディーズ、さらには地下アイドル・ローカルアーティストがいてひしめき合っている時代で、好みの細分化やYouTubeのような動画配信による音楽接触機会がCDから変化してきているなど様々な要素が考えられます。

イケメンの例もそうで、あなたの周囲からイケメンを追い出したところで、他でイケメンを探すかもしれない。容姿風体が美麗であること以外に重きを置いていて、容姿風体もさることながら考え方や性格が好みだったかもしれない場合には追い出しても意味がないですよね。

結局、相手を蹴落とすことに力を入れても、実りの少ない努力だと感じます。

それならば、

  • 創意工夫や自分の魅力を高める。
  • 自分が得意な領域で勝負をする。

など、成果を収める方法を選択肢たほうが賢いと思います。

保険外交員の例は創意工夫を高めるという方法もあるでしょうし、インターネットが得意ならソーシャルメディアやWebサイトを通じて他の保険外交員と違う領域で勝負をする方法もあります。

CDの例なら、握手券のようなおまけをつけるというのも創意工夫ですし、音楽ビジネスとして存続するためには利益を上げればいいと考えた結果、CD以外の収益源を探すというのもあるでしょう。今、その結果、ライブとライブの際のグッズ物販が活発なのは、他の領域を求めた一例ではないでしょうか。

イケメンの例なら、整形してイケメンになるのも方法ですが、ひょうきんなキャラとか、優しさという形で自分の魅力を高めるのも方法ですし、もしかしたら、年上の女性には受けがいい人ならそういう別な領域に行くのも方法でしょう。(あとは、男と男の恋愛までガラッと方向を変えるなんてのも違う領域の一つですよね。)