稟議書やら決裁署やら、会社の中では書類にハンコを押してもらうために、しばしばスタンプラリーが催される。

最近では、ワークフローなどにより電子化されたものもあり、そうしたものはバーチャルスタンプラリーといったところだろうか。

10月から私はスタンプラリーをするために準備をしていた。バーチャルスタンプラリーの準備を。ただ、組織改正もあり、今までは私が主体的に動けていたのだが、あくまでも招待参加選手というような微妙な扱いだ。

すると、いきなり。

「予算カットしたから足りないよ~」

と引っかかる。足りないと言っても、150万弱程度の話。他には1億を超えるようなものがいくつかある。このレベルを中ボス程度ならば、私が出したスタンプラリーはスライムレベルだろうか。

にもかかわらず、こうして横槍が入る。

私のような招待参加選手を受け入れている事務局に調整してもらう。幸い、他の案件が安く済みそうだったので、不足分をここから持ってくることになった。

…この時点で10月も中旬。

事務局曰く、

「スタンプラリーの前に会議にかけて説明がいる。」

と言い出した。おいおい、そんなルールいつできたんだよ。

こうして、私は2時間もかからずにパワポを仕上げて事務局に提出する。そう。私は招待参加選手だから、自分でプレゼンできないから、事務局に託すしかない。

ところが、この事務局から、事務局の係長→課長→部長と説明をする。たかだかスライムレベルの話で。

だが、ルールだと言うなら仕方ない。さっさとお金を使える常態にして、現場に

「あとは任せた。」

とするまでが私の仕事だから、やるしかない。

季節は11月に突入していた。

事務局→事務局係長までは、話が進んだのだが、そこから先は音沙汰がない。私は事務局に、

「どうなっているんだ?Youはちゃんと話をつけてくれたのデスカ?」

と文句を言う。事務局はのらりくらりとかわす。

…この時点で11月も中頃に差し掛かっていた。

さすがに、

「このママじゃ、工事間に合いマセン!」

と事務局に文句を言うと、

「オッケー。スタンプラリー始めましょう。」

と言う。

「What!? スタンプラリー前のエントリーが終わっていないのに出せるんデスカ!?」

と疑問に思いつつも、決裁署というスタンプラリー用紙に必要事項を書いて、事務局に送る。

事務局は通過。だが、事務局係長のところで、一週間止まっている。

11/21にしびれを切らした私は、回答期日指定つきでメールを事務局に送った。

「Youは一体どうなっているんデスカ?」

と。

11/22。事務局が調べたら…。

事務局「どうやら、事務局係長は何もしていなかった。11/24に私が行って直接事務局部長まで話してきて、当日のうちにスタンプラリーを終わらせる。」

と格好良く言った。

11/24。関東地方は雪害。結局、雪とともにうやむやに。

11/25。事務局係長を通過。事務局課長までたどり着いた。

夕方になって一通のメールが入ってくる。事務局からだ。

○○欄には本来の(カットされた後の)予算額を入力してください。

言っておくがカットされた後の金額と、今回他から持ってきた分の金額の差は、20万円もない。1億円クラスや数千万クラスのものがいくつもある中では、ハナクソレベルの話なのに…。

オーマイガー!

このバーチャルスタンプラリーは、一度、修正するためには、ふりだしに戻る必要がある。

こうして、ふりだしに戻って、修正を加える。そして、また、事務局→事務局係長→事務局課長→事務局部長と進む。事務局は通過。あー。やれやれ。果報は寝て待てということで、帰ろうかな…と思ったら、またメール。

予算の差異について備考欄に説明を入れて下さい。

また、ふりだしに戻る。

説明を入れましたよ。

「足りない分は他から持ってきたぴょーん」

と。

それでも文句があるなら、

「わかりました。それでも、足りない分は私が身体で払います。どうぞ、お尻に突っ込んで下さい。代わりに、う○こを贈呈しましょう。」

とでも書いてやろうかと思ったが、さすがにこれは悪ノリが過ぎるので自重しておいた。

結局、スタンプラリーに着手しはじめたのが、10月頭。今は、11/25。もうすぐ2ヶ月が経とうとしています…。

スライム一匹に2ヶ月もかけていたら、ドラクエクリアに何十年かかるんでしょうか…。

文章を今、読み返しているのだが…俺、壊れているねw

「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ…。」

今は、そんな気分である。