警官が高校生を殴打した事件である。過去に私のブログでは3回も取り上げている。

悪ふざけクソガキを注意で殴った警官逮捕(2007/09/05 電池@net blog)
http://denchi.blog.ocn.ne.jp/blog/2007/09/post_e313.html

支持するのは普通の感性(2007/09/06 電池@net blog)
http://denchi.blog.ocn.ne.jp/blog/2007/09/post_efb5.html

警官クソガキ殴打事件、真相は??(2007/09/06 電池@net blog)
http://denchi.blog.ocn.ne.jp/blog/2007/09/post_a956.html

ここで、J-CASTニュースの記事により、新たな事実がわかったようだ。

「拳銃」向けられた人いない! 高校生ビンタ事件の真相
http://news.livedoor.com/article/detail/3298590/

この記事によると、車掌の証言を得たと言う。それによれば

高校生が車内にいた当時の意外な状況が分かってきた。同社の広報担当者によると、概略は次の通りだ。

   高校生は、友人と2人で二俣川駅に停車中の電車に駆け込んできた。そして、友人が座席に寝転がり、高校生は扉付近でホームに向けて例の拳銃型ライターを構えていた。そこに、たまたま、車内巡回中の車掌が通りがかり、「止めて下さい」と声をかけた。高校生は、「すいませんでした」と車掌に謝り、ライターをバックにしまい、友人も起き上がった。特に口論などはなかったという。

   火曜日の午後10時半ごろだったが、横浜駅方向に向かう上り線であったため、乗客は少なく、車掌の証言によると、高校生がいた車両は誰もいなかった。電車は急行待ちをしていたが、ホームにもほとんど人がいなかったという。

つまり、車内で迷惑を被った乗客はいなかったし、ホームでも迷惑を被った客もいなかったという。

私のブログで最初に取り上げたニュースソースは次のように書いている。

県警監察官室の調べでは、小磯容疑者は事件直前、男子生徒と同じ相模鉄道に乗車。男子生徒が回転式拳銃の形をしたライター(全長36センチ)を乗客に向けていたため、鶴ケ峰駅で下車後に「いたずらしてはだめだ」と注意したところ口論になった。小磯容疑者は大和市内で同僚と酒を飲んで1人で帰る途中だった。「いたずらをしていたので注意するつもりだった」と供述しているという。

ニュースソース
[警官暴行]拳銃形ライター所持の高2男子を殴る 横浜
http://news.livedoor.com/article/detail/3294460/

赤字部分を見てお分かりのように、「乗客に向けていた」と書いている。

ところが、その乗客がいなかったのだ、これは県警広報がそのように発表し、それを記者が書いたのか、それとも、発表では詳しい事実関係に触れていなくて記者がストーリーを創作したのか、不明であるが、事実と全く異なることが報じられていたのである。

3回目の記事で私は次のような意見を書いた。もちろん、これは乗客がいたことを前提の話だ。

1.警官に対して
「注意されてそれに従ったのだから、これ以上、口を挟む問題ではない。次に、注意されて従って問題行為をやめた以上、談笑しようが何をしようが問題ない。注意されたら、反省したふりを何時間もしていなければいけないという規則があるわけでもない。」

と、警官の言動について問題視し、過去に私のブログで警官を支持したことについては

「この巡査長を擁護する意見は全面撤回する。」

と書いた。

2.神奈川県警の広報に対して

「神奈川県警の会見は、なぜ事実を正確に伝えなかったのか?自分たちの不祥事を少しでも悪い印象にしないための捏造工作と言われてもおかしくない。」

と、本件について断罪した。

3.高校生に対して

「その一方で、時と場合と場所を考えた立ち振る舞いをしないと迷惑をかけることをこの高校生もよく知るべきだ。」

と、他に乗客がいる状況下で拳銃型ライターを取り出したことを非難した。

だが、この事実が明らかになった以上、前言を全て撤回し、次のようにコメントする。

1.警官に対して

「注意に従った高校生に対して、自らの感情の赴くまま行動したことは、警察官としてはもとより、一般人としてもあるまじき行為であり、厳しい非難を受けるべきである。」

2.神奈川県警について

「当事者たちの状況に加え、車内およびホームの状況について調査し、明確に発表すべきだ。事実が不明確になっており、混乱をもたらしている。」

3.高校生に対して

「拳銃の形状をした物体を公共の場でむやみに出すべきではない。それが他の人がいない場所であっても誤解を招く行動である。今後は十分に注意すべきだ。」

と、発言を変える。

ただし、次の文章をよく読んで欲しい。高校生は一歩間違えれば銃刀法違反で逮捕できる状況だったかもしれないのだ。

モデルガン、エアーソフトガンについて(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/kenjyuha/modelgun.htm

これによれば、

 「模造けん銃」 の規制は、けん銃との外観の類似性による悪用の防止を趣旨としていることから、一般の人の注意力では、その形態が本物のけん銃と区別できない程度のものであれば、これに該当することとなります。

 したがって、この条件に当てはまる物であれば、モデルガンやエアーソフトガンはもとより、文鎮、ライター、催涙ガス銃等であっても、模造けん銃に該当し、銃刀法の規制の対象になります。

と書いています。

「その形態が本物のけん銃と区別できない程度のものであれば、これ(模造けん銃)に該当することとなります。」

と書いてあり、

「この条件に当てはまる物であれば…(中略)…模造けん銃に該当し、銃刀法の規制の対象になります。」

ということですから、車掌さんが本物と見間違えたと証言すれば、銃刀法違反で逮捕できるんですね…。